Wednesday, October 3, 2012

彦根いじめ加害者逮捕 全裸写真を撮影

彦根市の中学校で、いじめの加害者が逮捕されました。担任教師の気づきと、迅速な対応が、加害者逮捕に繋がっています。全裸写真を撮影、アプリで20人と共有するなど、極めて悪質ですね。

青山学院の事例では、動画撮影をされているのに、なぜか被害者が停学になっているわけですから、その違いは歴然であると思います。

(1)今回の事件について 概略

今回、加害者が逮捕まで繋がる経緯を見ると、迅速な対応が分かると思います。
担任教師の積極的な対応が、素早い行動に繋がったと思います。

・9月19日 昼休み 暴行・強要 写真撮影とアプリで共有(20人前後が閲覧可)
   ↓
・9月20日 午前中 担任が、口数が少なく、元気がなかったのに気づき、話を聞き発覚。
   ↓
・9月20日 学校が、警察と教育委員会に通報
   ↓
・9月28日 被害者が被害届け提出
   ↓
・10月2日 加害者2人を強要と暴行で逮捕

(2)被害者と加害者 中学3年生

・滋賀県彦根市(中日新聞)

【被害者】・中学3年男子生徒 (15歳) ・・・15歳は中学3年生(中日新聞)

【加害者】・中学3年男子2人(14歳)(中日新聞)

(3)逮捕容疑

・同級生の服を無理やり脱がせ全裸にしたなど(中日新聞)

・滋賀県警少年課と彦根署は2日、暴行と強要の疑いで逮捕(中日新聞)

(4)写真を撮影、共有

・2人のうち1人がカメラ付き携帯電話で数枚撮影(毎日新聞)

・少なくとも1枚を、特定グループで画像を携帯電話のアプリで共有(毎日新聞)

同級生の男女二十数人が見られる状態にしていた(毎日新聞)

(5)経緯 時系列

【9月19日の昼休み】 午後1時20~40分頃(読売新聞)

・空き教室に同級生の男子生徒(15)を呼び出し、ワイシャツを引っ張るなどの暴行を加え、ズボンや下着を脱ぐように要求(中日新聞)

【9月20日 午前中】 事件が発覚

担任教師が翌20日、男子生徒の様子がおかしいことに気付き、聞き取りして発覚した。(中日新聞)

・翌日の午前中、被害を受けた生徒の口数が少なく、元気がない様子だったため、担任が本人から聞き取り、事態が判明(毎日新聞)

【9月20日】 学校が滋賀県警彦根署と教育委員会に通報

・学校が同日に彦根署に通報(中日新聞)

・翌20日、担任教諭が男子生徒の様子がおかしいのに気付き、学校側が聞き取り調査で暴行を確認して県警と市教委に通報した(読売新聞)

【9月28日】 被害者が被害届を提出

・男子生徒も28日に被害届を出した。(中日新聞)

【10月2日】逮捕

・同級生の服を無理やり脱がせ全裸にしたなどとして、滋賀県警少年課と彦根署は2日、暴行と強要の疑いで同県彦根市内の中学3年男子2人=いずれも(14)=を逮捕(中日新聞)

(6)教育委員会の対応

・彦根市教委の前川恒広教育長は本紙に「複数人が1人の生徒に対して行った暴行行為。いじめと認識している。しっかり検証し、学校とともに再発防止に努めたい」と述べた(中日新聞)

・市教委によると、事件発生後すぐに中学校から報告があり、被害生徒の心のケアや加害生徒への指導をするよう指示したという。(中日新聞)

・一方、市教委によると、学校が全校生徒を対象にアンケートを実施したが、いじめが疑われる回答はなかったという。(産経新聞)

(7)警察の逮捕理由

・県警は教室内にいた他の同級生からも事情を聴いている。被害生徒はいじめを受けたことはないと県警に説明しているという。(毎日新聞)

・県警は「いじめに発展する可能性があり、逮捕した」と説明している。(朝日新聞)

・県警は「いじめが悪質で放置するとエスカレートする可能性がある上、証拠隠滅の恐れもあるので逮捕した」としている。(読売新聞)

(8)-1 中日新聞報道


2012年10月2日 21時21分 (中日新聞)

 同級生の服を無理やり脱がせ全裸にしたなどとして、滋賀県警少年課と彦根署は2日、暴行と強要の疑いで同県彦根市内の中学3年男子2人=いずれも(14)=を逮捕した。

 逮捕容疑では9月19日の昼休み、空き教室に同級生の男子生徒(15)を呼び出し、ワイシャツを引っ張るなどの暴行を加え、ズボンや下着を脱ぐように要求したとされる。

 1人の男子は、男子生徒の裸をカメラ付き携帯電話で撮影。グループ内で写真をやりとりできるアプリ(応用ソフト)に転送し、同級生約20人が閲覧できる状態にしたという。

 担任教師が翌20日、男子生徒の様子がおかしいことに気付き、聞き取りして発覚した。学校が同日に彦根署に通報し、男子生徒も28日に被害届を出した。

 彦根市教委の前川恒広教育長は本紙に「複数人が1人の生徒に対して行った暴行行為。いじめと認識している。しっかり検証し、学校とともに再発防止に努めたい」と述べた。

 市教委によると、事件発生後すぐに中学校から報告があり、被害生徒の心のケアや加害生徒への指導をするよう指示したという。

(8)-2 毎日新聞 読売新聞


無理やり全裸、携帯で撮影…中3いじめ2人逮捕
(2012年10月2日21時32分  読売新聞)
(中略)
 発表によると、2人は9月19日午後1時20~40分頃、同校の空き教室に男子生徒を連れ込み、服を脱ぐよう命じ、下着をはぎ取るなどした疑い。うち1人は全裸の生徒を携帯電話のカメラで撮影し、画像を友人約20人に見せたという。

 翌20日、担任教諭が男子生徒の様子がおかしいのに気付き、学校側が聞き取り調査で暴行を確認して県警と市教委に通報した。県警は「いじめが悪質で放置するとエスカレートする可能性がある上、証拠隠滅の恐れもあるので逮捕した」としている。


暴行・強要:同級生を全裸に、中3男子2人逮捕 滋賀県警
毎日新聞 2012年10月02日 22時06分(最終更新 10月03日 14時55分)
(中略)
 県警によると、2人のうち1人がこの様子をカメラ付き携帯電話で数枚撮影。うち少なくとも1枚を、特定グループで画像を共有できる携帯電話のアプリで、同級生の男女二十数人が見られる状態にしていたという。

 翌日の午前中、被害を受けた生徒の口数が少なく、元気がない様子だったため、担任が本人から聞き取り、事態が判明した。学校が彦根署に相談し、被害生徒は同月28日、同署に被害届を出した。県警は教室内にいた他の同級生からも事情を聴いている。被害生徒はいじめを受けたことはないと県警に説明しているという。


(8)-3 その他報道

同級生の裸も撮影 無理矢理服脱がした容疑で中3の2人逮捕、滋賀県警
2012.10.2 21:30 産経新聞
(中略)
 県警によると、男子生徒は全裸にされた後、携帯電話で静止画を数枚撮影された。ただ男子生徒は「いじめはなかった」と話したという。一方、市教委によると、学校が全校生徒を対象にアンケートを実施したが、いじめが疑われる回答はなかったという。

滋賀・中3、同級生の服脱がす 強要容疑などで2人逮捕
2012年10月3日 朝日新聞
(中略)
県警は「いじめに発展する可能性があり、逮捕した」と説明している。


(9)他のいじめ事件との比較

(1)彦根市 中学校の事例

今回、加害者が逮捕まで繋がる経緯を見ると、迅速な対応が分かると思います。
担任教師の積極的な対応が、素早い行動に繋がったと思います。

・9月19日 昼休み 暴行・強要 写真撮影とばら撒き
   ↓
・9月20日 午前中 担任が異変に気づき、被害者の話を聞く。口数が少なく、元気がなかった。
   ↓
・9月20日 学校が、警察と教育委員会に通報
   ↓
・9月28日 被害者が被害届け提出
   ↓
・10月2日 加害者2人を強要と暴行で逮捕

(2)大津市立中学校事例 学校・教育委員会が隠蔽

大津いじめ加害者山田晃也の週刊新潮記事写真 転校先で集団リンチ 被害者自●は『父親のD●』と発言 2012/07/19

大津いじめ犯罪容疑6件の内容 警察が被害者告訴状受理 2012/07/19

警察が被害届を3度拒否した後に受理。学校も隠蔽工作。担任も他人事。

(3)青山学院中等部の事例 学校にお金を支払い隠蔽

黒木瞳娘が青山学院いじめ 子供の名前と犯罪が酷すぎる 学校買収で被害者も停学処分 2012/08/24
黒木瞳娘いじめ 被害者父親が語る 2012/09/09

事件概要は上記参照。男子生徒にお金を支払い、撮影を依頼しています。

青山学院寄付金の金額 黒木瞳娘いじめ隠蔽の値段がすごすぎる 2012/09/15

学校に対して、多額の寄付金を支払うことで解決しています。

(4)品川区立中学校の事例 加害者を特定せず

▲品川いじめ加害者が被害者暴行の真相 2012/09/30

担任が被害者の相談に対して対処が遅れており、学校も教育委員会に報告せず。

(10)4つの事例の比較で分かること

この4つの事例を比較すると。
彦根市の、事例では担任の初動の早さが分かります。

特に、被害者が担任教師に相談するよりも早く、異変に気付き、学校や教育委員会と連携して対処していったことが、他の事例と異なっています。

彦根市の中学校の件については、暴行・強要は犯罪ですので、迅速な対応を管理人は支持します。HomeAny source

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