要約すると、「席をたったときにMac内に保存しているプライベートなファイルを他人に見られたくないが、席を立つたびにMacをロックするのは面倒だし、かえってわざとらしい気もする。なにか方法はないか」と。
このとき、自分の知っている範囲で解決策をお伝えした。いろいろ方法はあるが、フォルダ名の先頭に「.」を付けて不可視フォルダにしてしまう方法などは、ターミナル.appからコマンドラインを扱う必要があるし、自分でもどこにおいたか分からなくなる恐れもある。専用のソフトもあるが、インストールの手間がかかるし、そのソフトを知っている人が起動させる可能性もある。
そこで、専用のソフトも使わず、Macの機能だけで最も簡単に、かつ、ほぼ確実に隠せる方法を推奨し、彼もそれを採用するという結果になった。せっかくなのでシェアすることに。
◆ 専用のソフトも使わず、
Macの機能だけで最も簡単に、かつ、ほぼ確実に隠せる方法
Macの機能だけで最も簡単に、かつ、ほぼ確実に隠せる方法
この方法の有効性を確認したMacのバージョン;Mac OS X 10.4.11、10.6.8、10.8.2。
新規にフォルダを作成して、適当な名前を付け、Macアプリケーションの拡張子「.app」を付ける。例としては、「myEdit.app」などと、アプリケーションとしてありそうなネーミングにする。このフォルダは、右画像のような状態になる(Mac OS X 10.4.11の場合)。
ちなみに「.app」を付ける際に、システムからアラートが出るが無視して[追加]ボタンをクリックする。
このフォルダの振る舞いは、アプリケーションと同じになるので、ダブルクリックすると、下のようなエラーが出て、開くことはできない。また、クイックルックしても普通のフォルダのような項目数は出ない。
これを開くには、アイコン右クリックから、「パッケージの内容を表示」を選ぶ。
開いたフォルダの中にアプリケーションらしく「Contents」という名前のフォルダを新規に作る。
この「Contents」フォルダに見られたくないファイルを入れる。もちろんもっと深い階層に入れてもかまわない。そして閉じる。
これだけで、このフォルダをとりあえず他人の目から隠すことができる。Spotlightでフォルダ名を検索しても表示されない。
この偽装したフォルダのアイコンは、オリジナルアイコンが無いアプリケーションのアイコンと同じ(下画像左、Mac OS 10.4.11の場合)になるが、起動できないことを伝えるマーク(下画像右、Mac OS 10.6.8、10.8.2の場合)が付いてしまい、他のアプリケーションと並ぶと目立ってしまう。
もし、それが気になる場合は、他のアプリケーションのアイコンをコピー & ペーストする。
アイコンのコピー & ペーストの方法は
万が一、偽装したフォルダを開かれてしまった場合に備えて
画像では、説明の便宜上、見られたくないファイルのフォルダ名が「Secret」になっているが、「Resources」などとアプリケーションらしくしておいた方が目立ちにくい。
また、見られたくないファイルのフォルダをパスワード付きdmgにしておけば、ほぼ完璧。
パスワード付きdmgの作成方法
[アプリケーション]→[ユーティリティ]からディスクユーティリティ.appを起動。
Dockのこのアプリアイコンに、フォルダ「Secret」をドラッグ & ドロップする。
「フォルダからの新規イメージを作成」ダイアログが開くので、[暗号化:]を「256 ビット AES暗号化(安全性重視、低速)」を選び、[保存]ボタンをクリックする。
パスワードの入力を求められるので、入力する(2箇所)。なお、「パスワードをキーチェーンに保存」のチェックは外しておく。こうしておかないと、Mac OS 10.6や10.4などでは、パスワード入力を省いてダブルクリックだけでこのdmgを開いてしまう場合がある。Mac OS 10.8では、キーチェーン自体のパスワードを求められる。
[OK]ボタンをクリックすると、ファイルサイズによっては少し待たされてdmgができ上がる。元の「Secret」フォルダは削除しておく。
[OK]ボタンをクリックすると、ファイルサイズによっては少し待たされてdmgができ上がる。元の「Secret」フォルダは削除しておく。
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