(1)グローバル企業の税金脱税と節税
グローバル企業の税金脱税と節税に注目が集まっていますが、先進国の税務当局が税収回復のために徴税に力を入れていることに加えて、国民の批判が高まっています。日本企業は海外のグローバル企業よりも節税対策をあまり行っていないと言われてきましたが、税金の解釈により申告漏れと指摘されるケースがあるようですね。
(2)神戸製鋼所が大阪国税局に申告漏れを指摘される
神戸製鋼、脱税の仕組みについて、2013年6月28日読売新聞が、神戸製鋼所、11億9千万円申告漏れ…国税指摘を報じているので見てみましょう。神戸製鋼所(神戸市)は28日、大阪国税局の税務調査を受け、2012年3月期までの3年間で計約11億9000万円の申告漏れを指摘されたと発表した。神戸製鋼が、大阪国税局に申告漏れを指摘されており、追徴課税を支払っています。神戸製鋼の追徴課税は、国境をまたいだ取引ではなく記帳ミスの可能性があるようですね。
(3)所得隠しと認定、重加算税を支払い
うち約1億4000万円は所得隠しと認定された。追徴税額は重加算税約6000万円を含め計約4億円。7月中に納付するという。神戸製鋼は所得隠しと認定されており、重加算税を支払っていますので、悪質な脱税であるということですね。神戸製鋼が、脱税と認定されている理由について見てみましょう。
(4)神戸製鋼の資産を外注先に保管
発表では、同社は、故障した製造設備の取り換え用部品や完成前の製品を自社工場や製品の加工を外注した会社でそれぞれ保管していた。
こうした部品などは決算期末に「棚卸し資産」(在庫)として資産に計上しなければならないのに、同社は一部を除外しており、同国税局から仮装・隠蔽を伴う悪質な所得隠しにあたると指摘されたという。神戸製鋼の資産のうち、修理品や半製品などを外注先に保管していましたが、記帳を行っていなかったようですね。
- 神戸製鋼の資産 外注先が保管
- 神戸製鋼が所有のものであるため、資産計上が必要
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