Thursday, March 3, 2011

◉日頃お世話になっているフリーソフト その(3)PDFを作成できるフリーソフトについてよく人に聞かれるが、あとあとの編集も考慮して、いつも私がお勧めするのはOSSのInkscape。

PDFを作成できるフリーソフトについてよく人に聞かれる。「PDF作成 無料」でweb検索すればたくさん出てくるが、仮想プリンタとして動作するものや既存のPDFに注釈を入れたり、結合できるなどといったものが多い。

私の場合、PDFを普通に作成するときは、Illustratorを利用しているが、他の方がIllustratorで作成されたPDFを編集することも多い。Illustratorで作成されたPDFは問題なく(もちろん"Illustratorの編集機能を保持"してある場合で、バージョンの問題もあるが)開くことができるが、前出の仮想プリンタなどで作成したPDFは、編集できない場合が多い。

そんなことなどを考慮して私がお勧めするのは、OSS(オープンソースソフトウェア)のInkscape。OSSはフリーウェアとはちょっと意味合いが違うが、フリーウェアと同じく無料で使えて、フリーウェアよりも自由度が高い。商用、非商用、目的にかかわらず配布が自由でプログラムの改造や再配布も自由。改造版のソースコードを公開する義務あり(ライセンスGPL)。普通に個人が使うだけなら無料で自由に使える。

このInkscapeはIllustrator同様ベクター形式の画像を作成できるドローソフトで、Illustrator並の機能を持っている。Illustratorのaiファイルも読み込める。もちろん後で編集可能なPDF形式で保存できる。そのほかps(ポストスクリプト)形式やeps、svg、dxfなど多くの形式で保存できる。ビットマップに書き出すことも可能。

私のこのソフトの主な使い道は、ビットマップのQRコードのベクター化、もっとも手間がかからずに作成できる。難点は、Illustratorで慣れた人は使い勝手の違っていて最初はちょっとまごつくこと。他のソフトもそうだが、慣れれば問題ない。使い方もwebで検索すればたくさんヒットする。
高価なIllustratorと遜色ない機能がありながら、無料で使えるのはとてもありがたい。

Inkscapeで作成したサンプル(QRコード・ベクター変換・svg・Illustratorで着色aiに変換)
アップ場所 Googleドキュメント:(追記:svgが壊れたようなので再アップ)
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=explorer&chrome=true&srcid=0BxSfigerO5MDYTFkMTZkMTktYmNhMi00YjQ3LTk0MGYtNDRmMjljMTk3OGJi&hl=ja&authkey=CKCs3aIF

公式の安定版リリースパッケージは、Windows用インストーラ、同ポータブル。
Mac用(MacOS 10.4ppc、10.5、10.6)いずれもX11かXquartzが必要。
Inkscapeのダウンロード(Inkscape 自由に描く。):http://inkscape.org/index.php?lang=ja

追記(重要):

後になって判明したことですが、Inkscapeで作成したPDFをIllustrator で開くとフォントの埋め込みの問題が生じることがあります。使用したフォントが相手に無く、かつ相手が Illustrator のみで編集することを前提にInkscapeで作成して渡す場合は、EPS 】か【 SVG 】で保存しておいたほうが無難かもしれません。

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