Wednesday, May 15, 2013

宮野 倒産理由は粉飾決算

宮野が倒産した理由を見ると、本業のガソリンスタンド事業以外への進出により、借入金が増加しており、セルフスタンドへの進出や消防法に対応する資金がなくなった可能性があります。宮野は、決算書の修正により大幅赤字となっていますが、粉飾決算でしたね。

(1)岡山の倒産とエネルギー業界の動向

岡山の企業倒産で言えば、林原の粉飾決算と倒産が有名ですが、メインバンクのモニタリング機能に問題があることが指摘されていました。

宮野が倒産したきっかけは、決算修正による巨額の赤字計上ですが、林原倒産の際に銀行の融資姿勢に批判が集まったことが関係あるのか気になりますね。

(2)宮野と子会社の宮野エナジーが破産

宮野、倒産の理由について、2013年5月14日の帝国データバンクが、岡山のガソリンスタンド経営業者 宮野(株)破産 負債41億であることを報じているので見てみましょう。
宮野(株)(TDB企業コード:610050002、資本金4800万円、岡山市南区中畦326-19、登記面=岡山市北区柳町2-12-1、代表宮野晶二氏)と、子会社の宮野エナジー(株)(TDB企業コード:610050503、資本金2000万円、同所、登記面=同所、同代表)は、5月13日に岡山地裁より破産手続き開始決定を受けた。
宮野と子会社の宮野エナジーが破産手続き開始決定により、倒産しています。宮野が倒産した背景にはガソリンスタンド業界の競争や設備投資が負担になったようですね。

(3)宮野の多角化と販売先の拡大

宮野(株)は、1932年(昭和7年)6月創業、53年(昭和28年)1月に法人改組した老舗のガソリンスタンド経営業者。岡山県、兵庫県西部をエリアに主要幹線道路沿いや中国自動車道、山陽自動車道などの高速道路サービスエリアにガソリンスタンドを積極的に新設する一方で、大手石油販売業者の特約店として二次店への燃料供給のほか、石油製品、石油化学製品、建材の卸売り、自動車整備なども手がけ、91年12月期には年売上高約86億1900万円を計上、地元業界でも上位に成長していた。
宮野は、ガソリンスタンド事業の拡大と同時に、石油や自動車関連の事業に多角化を進めて売り上げを伸ばしてきたようですね。
  1. 岡山県、兵庫県西部をエリアに主要幹線道路沿いのガソリンスタンド事業
  2. 中国自動車道、山陽自動車道などの高速道路サービスエリアのガソリンスタンド事業
  3. 大手石油販売業者の特約店として二次店への燃料供給
  4. 石油製品、石油化学製品の販売
  5. 建材の卸売り
  6. 自動車整備
宮野は、ガソリンスタンド事業以外にも事業拡大を行っていますが、ガソリンスタンドの売り上げ減少が倒産の原因になっています。

(4)ガソリンスタンド事業の競合激化が倒産の原因

その後は、同業者との競合やセルフスタンドの増加などで業績は低迷、不採算店舗の閉鎖を余儀なくされ、二次店への供給量も落ち込み、2009年12月期の年売上高は約48億8600万円にまでダウンしていた。
宮野が倒産した理由は、ガソリンスタンド事業の業績悪化ですが、セルフスタンド事業への投資が遅れたことが経営悪化の理由かもしれないですね。

宮野のように、本業以外への投資によって多角化を進めることで、本業へ投資が行われずに競争力が低下することは、よくある話ですね。

(5)設備等の借入金が重荷

この間、コインランドリーの経営を開始して下支えしていたが、大幅な業績向上にはつながらず、設備等の借入金が重荷となって厳しい資金繰りが続いていた。
宮野は多角化を進めていますが、倒産の理由は借入金の負担が重かったようですね。宮野のように、多角化を進める前に、本業の収益確保と借入金の返済が重要であることが分かります。

(6)決算の下方修正は粉飾決算か

2012年夏には経営コンサルタントを招聘して抜本的な立て直しを試みるも、決算内容の大幅修正を指摘され、2012年12月期の年売上高は約48億1400万円、当期純損失約4億5400万円となり対外信用が低下、仕入先が一部のガソリンスタンドの運営と二次店への販売部門を承継、経営規模を3店舗のみの運営に縮小していたが、借入金の返済も困難な状況に陥り、動向が注目されるなか、債権者より破産を申し立てられていた。
宮野は決算の下方修正により直近決算が大幅な赤字となっており、粉飾決算を行っていたのか気になりますが、大幅赤字は債権者が破産申請を行う原因となったのでしょうね。宮野は、倒産前に事業譲渡を行っていますが、破産管財人によって譲渡価格が適正であるのか算定が行われる可能性があります。

(7)ガソリンスタンドの経営と消防法の改正

宮野エナジー(株)は、73年(昭和48年)1月設立のガソリンスタンド経営業者。宮野(株)が100%出資子会社としてグループを形成していたが同社に連鎖した。負債は、宮野(株)が約36億6000万円、宮野エナジー(株)が約5億円、2社合計で約41億6000万円(2012年12月期末の決算時点)。
宮野は倒産しましたが、ガソリンスタンドの経営は、セルフスタンドの増加や消防法の改正による地下タンクの安全強化により経営が厳しくなっています。宮野は本業以外に事業拡大を行っていますが、ガソリンスタンド事業に注力していれば倒産しなかったかもしれないですね。

(8)粉飾決算による債務超過の発覚で倒産

10年以上前から売上の水増しと過少売上原価により架空利益を計上、平成17年頃から宮野社長への貸付金を「売掛金」「前払金」などの勘定で会計処理し実態より少なくする粉飾決算を続けていた。 
直近での架空利益累計は宮野が約10億円、宮野エナジーが約3億5000万円、宮野社長への貸付金は約1億1960万円にも膨らみ、実質的な債務超過額は宮野が約16億5000万円、宮野エナジーが約2億円にも膨らんでいた。
宮野、倒産理由が粉飾決算であることを2013年5月14日の東京商工リサーチが報じているので見てみましょう。宮野の粉飾決算を見ると、社長個人への貸付金がありますが、売掛金や買掛金の偽装と同時によくあるパターンですね。
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