(1)日韓通貨協定と破綻危機
日韓通貨協定は、金融危機が発生した韓国通貨ウォンの信認を支える効果がありましたが、金額の縮小が続いていました。日韓通貨協定は、民主党政権により700億ドルまで拡大されましたが、縮小傾向が続いており、チェンマイ・イニシアチブの通貨スワップのみになっていました。日本と韓国の通貨協定縮小は、お互いに納得したもののようですが、韓国は中国と通貨協定の延長を決定したようですね。
(2)韓国と中国が通貨スワップ協定延長で合意
中韓通貨協定と破綻回避について、2013年6月28日のロイターが、中韓が通貨スワップ協定3年延長、必要なら規模拡大も=韓国中銀を報じているので見てみましょう。韓国銀行(中央銀行)は27日、韓国と中国が緊急時に通貨を融通し合う通貨スワップ協定の3年延長で合意したことを明らかにした。韓国と中国が、通貨協定の延長で合意したようですね。韓国の通貨協定縮小で、国家破綻の可能性が高まっていましたが、韓国は中国の通貨スワップ協定継続に成功したようですね。
韓国は日本との通貨協定の縮小により国家破綻リスクが高まっていましたが、中国との通貨スワップ協定継続に成功したようです。中国経済崩壊2013年8月最新時間前バブル崩壊と韓国破綻を見ると、中国政府はバブル崩壊に本気のようですが、輸出で依存している韓国経済も大きなリスクを抱えることになりますね。
(3)中韓通貨スワップの内容
同中銀によると、64兆ウォン KRW= と3600億元 CNY= 相当の通貨スワップ協定は当初2014年10月に期限を迎えるはずだったが、この期限が2017年10月に延期された。韓国中銀は声明で、中韓両国が協定の期間を3年以上に伸ばす可能性や必要なら既存の協定の規模を拡大する可能性もあると説明した。中間通貨協定の内容についてみると、協定の延長と同時に、協定の期間延長や金額拡大の可能性もあるようですね。
- 通貨韓国ウォン 64兆ウォン 2013年6月28日時点1ウォン0.0865円
- 通貨中国元 3600億元 2013年6月28日時点1元16.08円
- 2014年10月から2017年10月に期限延期
- 中韓通貨協定の規模拡大の可能性を示唆
(4)韓国のリスク
- 米国と中国の対立
- 中国は大量のドルを保有しているが、元は国際主要通貨ではない
- 協定が履行されるのかは不明
- 中国の統計誤魔化しによる、中国経済の不信感
- 中国の影の銀行問題
韓国が中国と通貨協定の拡大を模索することは、米国との関係が悪化する可能性がありますので、製品輸出や安全保障、海外からの投資などに影響する可能性があります。
(5)中国経済の破綻リスク
中韓通貨協定延長の破綻リスクで最大の問題は、中国経済が悪化しており、金融や統計などに不信感があることです。中韓通貨協定の延長と拡大示唆により、韓国は中国の経済悪化リスクを負うことになります。韓国借金増加で破綻危機を見ると、公共部門の負債が政府の借金の2倍ありますので、合計すると政府債務が3倍に増加しています。中韓通貨協定中止で破綻危機は解消しておらず、シャドーバンキング問題による金融市場不安定化の影響も大きく受けているようですね。韓国外貨準備の内訳と破綻危機を見ると、外貨準備の内訳も怪しいですので、中国破綻リスクは韓国経済にとってハイリスクであることが分かります。
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