(1)預金口座からの横領脱税
預金口座からの横領脱税の事例を見ると、大手企業のグループ会社や金融機関であっても、内部管理体制の不備で横領があることが分かります。焼津市社会福祉協議会でも、横領脱税が発覚しており、担当者以外がチェックする仕組みが杜撰であることが理由のようですね。
(2)社協の介護保険収入を管理する口座から4149万円を着服
焼津市社会福祉協議会、横領脱税の仕組みについて2013年3月28日の中日新聞が焼津市社協職員が横領 介護保険口座から4千万円を報じているので見てみましょう。焼津市社会福祉協議会は二十七日、経理担当をしていた男性職員(40)が、社協の介護保険収入を管理する口座から総額四千百四十九万四千円を現金で引き出し着服していた、と発表した。焼津市社会福祉協議会の預金口座から横領していますが、介護保険収入を管理する口座のため返済されなければ、預かったお金が不足するところだったようですね。
(3)お金は返済 警察に逮捕されず、告訴は検討中
男性職員はすでに二千百五十万円を返済し、法定利息を含め残りの金額も同日中に返したという。社協はこの職員を懲戒解雇する方針で、告訴するかは検討中。
会見した小林宏旨会長は「現金支出は通常はありえない。管理が行き届いていなかった」と謝罪した。焼津市社会福祉協議会の横領した職員は、盗んだお金を返済したようですね。焼津市社会福祉協議会は告訴しておらず、身内に対して甘いと言われても仕方がないかもしれないですね。
(4)競馬による配当は脱税か
市社協によると、男性職員は二〇〇九~一一年度に経理担当の係長を務め、預金の収支管理をしていた。一〇年七月~一一年十二月にかけ計十九回にわたり百万~五百万円を引き出し、主に競馬に使っていた。焼津市社会福祉協議会の職員は、横領したお金を競馬に使っていたようですが、競馬脱税 裁判で求刑が注目を集めているので、納税が気になりますね。
横領したお金が総額、4149万円もあるならば、競馬で全額損をしているならば返済が困難である可能性が高いからです。
(5)横領は預金証書の偽造 内部管理体制が甘い
そのうち三千九百九十九万四千円分を一年満期の定期預金にしたように見せ掛け、カラーコピーで証書を偽造。残り百五十万円分は架空の出金伝票を作っていた。小林会長は「定期預金になっていると思い込み、引き出されているとは気付かなかった」と話した。焼津市社会福祉協議会からお金を横領した仕組みを見ると、預金証書の偽造と出金伝票の偽造でお金を引き出していることが分かります。
- 3999万4千円 1年満期の定期預金証書をカラーコピーで偽造
- 150万円 架空の出金伝票
焼津市社会福祉協議会の別の人物が、銀行に照会して、口座の残高や実在するか確認すればすぐに分かったことですので、内部管理体制がいい加減なことが分かると思います。
(6)人事異動で発覚 信用金庫に確認せず
新任の経理担当もすぐに預金口座を照会せず
昨年四月の人事異動で担当者が代わり、今年三月末で満期を迎える定期預金の状況を信用金庫に確認したところ、正規の証書のほかに偽の証書があり発覚した。焼津市社会福祉協議会で横領は、信用金庫に照会したことで発覚したようですが、人事異動後、少なくとも1年以上金融機関に照会していないことが分かります。
横領まとめと内部管理体制の不備
- 静岡県焼津市社会福祉協議会
- 男性職員40歳
- 2009年度から2011年度まで経理担当の係長
- 介護保険収入を管理する口座から総額44,494,000円の現金を着服
- 2010年7月~2011年12月まで繰り返し着服
- 2012年4月に人事異動で担当者を交代
- 2013年3月末満期の定期預金について、信用機関に照会して発覚
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