(1)学校の倒産や脱税などお金の不祥事
私立学校の場合、経営が悪化すると倒産することがありますので、経営が順調であるのかどうかは学校選択を考えると重要であると思います。私立学校だけでなく、公立高校でもお金の問題が発生していますが、学校の不祥事は積極的に公表しない体質の可能性があり、気になる方は多いのではないでしょうか。
(2)立教学院の概要
- 立教大学
- 立教池袋中学校・高等学校
- 立教新座中学校・高等学校
- 立教小学校
立教大学は、リーマンショックによるデリバティブ損失で、30億円以上の損失を計上したことを覚えている方もいるかもしれないですね。
(3)立教池袋中学と高校でPTAの寄付金を横領脱税
立教池袋、横領脱税と学校の真相について、2013年5月7日毎日新聞が、<着服>立教中高の元事務長 12年で8000万円余を報じているので見てみましょう。立教大などを経営する立教学院は7日、中高一貫校の立教池袋中学・高校(東京都豊島区)の男性元事務長(59)が2000年から12年間にわたり、PTAからの寄付金など8312万円余を着服していたと発表した。立教池袋で横領事件がありましたが、中学高校のどちらも管理していたということは、お金が集まりやすい背景があったということですね。
立教池袋の事務長ということは、それなりの権限があると思いますが、12年間横領脱税が行われ続けたということは、監査体制が不十分であるということですね。
(4)横領脱税の告訴や懲戒処分なしの真相
発覚後の今年4月に退職したが、全額回収の見通しが立っているなどとして、告訴や懲戒処分はしない方針。立教池袋の事務長を、立教学院は告訴や懲戒処分をしないとしていますが、退職金を支払うことで横領脱税のお金を穴埋めしたのか気になりますね。
- 立教池袋から8312万円を横領脱税
- 立教池袋の事務長による横領脱税が発覚
- 2013年4月 立教池袋事務長が退職
- 2013年5月 立教学院が不祥事を公表
立教学院など学校法人は、寄付など各種税制優遇措置がありますので、寄付金の転用は事実上の脱税とも言うことができるかもしれないですね。
(5)立教池袋の銀行口座管理の真相
立教学院によると、元事務長は00年から寄付金などが入金される複数の銀行口座を一人で管理。このうち福利厚生資金から約7340万円、職員の互助会から約970万円を私的に流用したとしている。立教池袋の銀行口座管理方法を見ると、金銭面の不正防止機能がないことが分かります。立教学院や立教池袋の他の職員が定期的に口座を確認すれば、横領脱税は防げたでしょうね。
(6)立教池袋の事務長は連帯保証人を支援 退職金で弁済
飲食代のほか、連帯保証人として借金を背負った親類の支援などに使っていた。11年6月に他校へ異動後に着服が発覚し、事実を認めて退職金や企業年金を弁済に充てると申し出たという。立教池袋の事務長に対して、立教学院が懲戒処分を行っていないのは、退職金による弁済の可能性がありますが、懲戒解雇の事由ですので本来ならば、返上すべき生徒のお金でしたね。
立教池袋の事務長は、連帯保証人の親類を支援していたとなっていますが、横領のお金を飲食代に使用しており、立教学院の方針に対して生徒の関係者がどう感じるのかは気になりますね。
東大教授逮捕の横領詐欺が報道されていますが、東京地検特捜部が大学研究費の捜査を行っていますね。
(7)立教学院は管理体制の問題を認める
立教学院広報部は「監査が機能していないなど管理体制に問題があった。関係者におわびしたい」と話している。立教学院は、立教池袋の管理体制の問題を認めており、銀行預金の口座管理は是正されそうですね。立教池袋、横領脱税と学校の真相は、事務長を懲戒処分の対象としないことで、退職金の支給を行い、お金の補填を行った形にしたということですね。
道守高校 横領詐欺の真相を見ると、全額弁済しても告発されており、公立学校と私立学校の懲戒処分に対する考え方の違いを感じますね。Any source
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