Saturday, September 29, 2012

待望の雨,涼しい風,熱帯夜脱出。ほっと一息。

 ことしの夏はほとんど雨らしい雨も降らず,連日の猛暑。道路のアスファルトの温度が下がらないまま朝を迎える。ますます路面の温度が上がる。建物も同じ。ベランダは焼け焦げそうなほどに温度が上がっている。プールサイドでは火傷をするほどだ。水を撒いてもすぐに乾いてしまう。マンションの窓を開け放っておいても朝から熱風が吹き込んでくる。

 もともとエアコンが嫌いなので,できるだけ自然の風に頼ることになる。しかし,限界をこえると仕方なくエアコンに頼らざるをえない。あるいは,近くのデパートに飛び込む。余裕があるときには近くのスタバに出かけて,コーヒーを飲みながら本を読む。それでも,もともと冷房なるものが好きではないので,長くは居られない。

 冷房のきつい電車は20分が限度。それ以上乗車してlなければならないときは,一度下車して,からだを常温に慣らしてから再度,乗車する。むかしから冷房は体質に合わない質なのだ。その代わり,暑さにはめっぽう強い。みんなが暑い,暑いといって騒いでいても,わたしはほとんど平気。汗もよほどのことがないかぎりかかない。太極拳の稽古のときも汗をかくことはほとんどない。みんなが不思議がるけれども事実だ。

 そんな,暑さには自信のあるわたしも,さすがにことしの夏は参った。夜もエアコンはつけないので,毎夜,びっしょりの寝汗をかいている。第一,寝苦しい。眠りも浅い。すぐに眼が覚める。余分なことばかり考える。枕元のメモ用紙がすぐにいっぱいになる。いいアイディアもあるが,大半はどうでもいいものばかり。

 ほとほと,ことしの夏の,この連日の暑さに弱音を吐きかけていた。
 そこに待望の雨。しかも,土砂降りの雨。それが断続的に襲ってくる。とたんに涼しい風が部屋に流れてくる。そうだ,この風を待っていたのだ。この快感。やはり,自然の風が一番。さっと吹き過ぎていく一陣の風。からだに残るその余韻がまた格別だ。あまり続けて涼しい風が吹くと,こんどは寒くなってくる。まだまだ,からだが涼しい風に慣れていない。だから,強弱のついた風が交互に吹いてくれると嬉しい。

 さっと通りすぎていく風。とたんに全身の細胞が生き返ってくるのがわかる。これまで死んだふりをしていたのだ。全身を新鮮な血液が流れ出す。からだに張りがでてくるのがわかる。しゃきっとしてくるのがわかる。どことなくからだに力がみなぎってくるのがわかる。死んだふりをしていたからだのあちこちが,一気に活性化してくる。全身が大喜びをしている。まるで,血液が細胞に,細胞が筋肉に,筋肉が骨に,それぞれお互いに声を掛け合っているかのように・・・・。

 最初の豪雨が襲ってきたのは昨日(1日)の午前10時ころ。それから断続的に豪雨の襲来。ときには,ものすごい音が遠くから聞こえてきたかと思うと,あっという間にその音の中に閉じ込められてしまう。外をみると雨で周囲の建物もほとんど見えない。まるで水の中にいるような錯覚を起こすほどだ。こんな豪雨も珍しい。でも,長くはつづかない。4~5分でとおり過ぎていく。

 今日(2日)も,断続的に豪雨が襲う。ただし,その間隔が昨日よりは長い。つまり,雨が止んでいる時間が長い。しかし,それでも豪雨がやってくると,ものすごい音がする。だから,きたきた,と声をあげる。それがとても嬉しい。

 なぜなら,ずっと待ち望んだ,ほんとうに心地よい涼風をもたらしてくれるから。この涼風がいつか必ずやってくる,と首を長くして待っていたのだ。

 いま,9月2日(日)のまもなく23時になろうとしている。雨が止んで,涼しい風がそよそよと吹いている。なんとも心地よい。これでなんとか命拾いだ。

 このまま秋に突入してほしい。でも,そうはいかないらしい。まだまだ,暑さはつづくと天気予報。でも,これまでよりはいくらか過ごしやすくなるはずだ。そして,夜には涼しい風が吹くようになるだろう。それを期待したい。

 とにかく,熱帯夜だけは脱出できそうだ。からだが全身でそう言っている。こんな体験は生まれて初めてのことだ。からだは,まだまだ,わたしの知らないいろいろの顔をもっているらしい。そういうまだ見ぬからだの顔と付き合うのも楽しそうだ。わがからだを発見する喜び。だから,生きていることは楽しいのだろう。

 目指すべきは,サクセスフルエイジング。
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