(1)カネボウの倒産と美容関連の被害者
美容関連に関心のある方は多いと思いますが、インプラント治療で週刊文春の報道がきっかけで倒産した歯医者があります。カネボウのまだらは、テレビや全国紙で取り上げられていますが顧客対応が非常に遅かったこともあり、週刊誌の報道よりもブランドイメージが大きく悪化しています。
(2)カネボウと花王の業績に影響
カネボウ自主回収、返金商品と倒産の可能性について、2013年7月31日毎日新聞が、<カネボウ>美白化粧品問題 自主回収 花王の業績直撃、売上高100億円減 慰謝料負担、損失拡大へを報じているので見てみましょう。同社と親会社の花王の業績にも影響が出始めた。花王は30日に開いた中間決算の記者会見で、通期の売上高が消費者離れで100億円減、営業利益も回収費用などで60億円減少する見込みを明らかにした。カネボウは花王の子会社ですので、花王の業績に影響がでていますね。カネボウ化粧品のブランドイメージ低下が、花王のブランドイメージに与える影響についても気になりますね。
(3)自主回収返金による企業の影響
- カネボウ化粧品の回収費用など28億円
- 被害者の治療費や通院に要した交通費など56億円
- 2013年12月期決算 カネボウ商品の買い控えなどで100億円減収の見込み
- カネボウ商品の7月売上高 前年同月比で2割前後落ち込み 大手百貨店やドラッグストア
- 美白化粧品の年間売上高100億円のうち50億円の規模
- カネボウ化粧品被害者への慰謝料などは決算に反映しておらず業績悪化の可能性
カネボウは自主回収が遅れたことで、商品販売に影響がでていますが、ドラッグストアなどで売上が減少すれば、取り扱うところは減りますので業績回復は困難ですね。
(4)カネボウの白斑被害が海外で発生
- 対象商品はアジア10カ国・地域でも販売
- 台湾で120人以上が被害
カネボウは海外で白斑の被害者をだしていますが、日本の化粧品メーカーである資生堂など日本企業のブランドイメージ低下の影響がでそうですね。
(5)自主回収の対象商品
- ロドデノールを含む54商品
- カネボウブランシール スペリア
- 赤いキャップのブランシールスぺリアと白いキャップのブランシールは回収対象外
- suisai
- トワニー
- インプレス
- アクアリーフ
- 株式会社リサージ リサージ
- 株式会社エキップ RMK
- 株式会社エキップ RMKSUQQU
カネボウが発表した化粧品の中に、自主回収に含まれるものと含まれないものが混じっていますが、分からない場合は、念の為に化粧品を使わないほうがよいと思います。
(6)花王とカネボウの自主回収と状況と治るか
- 2013年5月13日 医療機関から、まだら被害者の指摘
- 2013年5月27日 カネボウ化粧品が調査開始
- 2013年7月19日まで 計16万件以上の相談
- 6808人が症状、2250人が重症と訴え
- 2013年7月4日自主回収発表から7月19日までに対象製品約45万個のうち約36万個を回収
- カネボウ化粧品の被害者は黒ずんで治っておらず、皮膚科は治療方法を確立していない
- カネボウ社員 保険適用内の治療しか補償できない
(7)カネボウ自主回収の失敗
カネボウ化粧品の白斑は、カネボウの独自製品によるもので治療方法は確立されていないですが、カネボウは保険適用内の治療しか補償できないとしています。カネボウ化粧品の被害者は、保険外治療を望む方もいると思いますが、業績が大きく悪化しても対応するのか注目ですね。カネボウ自主回収商品その後と倒産危機を見ると、製品回収は20%台であり製品回収に失敗しています。カネボウの白斑被害者の中には、回復傾向にある方もいるようですが、原因究明は情報収集の段階のようですね。
カネボウ白斑被害の隠蔽と倒産危機を見ると、8月になって、2012年10月に情報を把握していたことが報じられています。カネボウ化粧品の白斑被害が拡大したのは、自主回収が情報把握から半年以上経過したことが理由です。
カネボウ白斑被害者1万人と倒産危機でまとめましたが、被害者数が報告の集計などにより増加しています。消費者庁によると、カネボウ以外の美白化粧品でも、被害が報告されているようです。Any source
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