Sunday, September 29, 2013

銀翼のイカロス ネタバレ内容予想と倒産危機

銀翼のイカロスが話題になっていますが、ネタバレを含んだ内容予想を考えてみましょう。銀翼のイカロスでは倒産危機のJALがモデルであり、半沢直樹が帝国航空を担当しています。


(1)半沢直樹 原作と結末

半沢直樹の原作についてまとめましたが、半沢直樹ドラマの最終回が話題となりましたね。半沢直樹の三部作である、オレたちバブル入行組・オレたち花のバブル組・ロスジェネの逆襲は、ドラマの人気の影響もありますので販売部数が大幅に伸びています。

半沢直樹ドラマの続編は、ロスジェネの逆襲ですので実写化を楽しみにしている方は多いと思います。ロスジェネの逆襲続編は、銀翼のイカロスですがダイヤモンドで連載が続いています。銀翼のイカロス名前の由来は、飛行機の翼を現した銀翼とギリシャ神話のイカロスの羽から生まれたのか妄想しています。

銀翼のイカロスで、半沢直樹は帝国航空を担当していますが、すでに大赤字で倒産寸前となっています。銀翼のイカロスで登場する帝国航空はJALをモデルとしていますので、簡単に見てみましょう。

(2)帝国航空のモデルはJAL

  1. 天王洲に本社の航空会社
  2. リーマンショック後に旅客数が7割程度に減少
  3. 不採算路線を維持
  4. 大型航空機の導入で赤字拡大
銀翼のイカロスあらすじ倒産危機から一部を抜粋していますが、半沢直樹が帝国航空を担当している時点で業績を悪化していることが分かります。日本を代表する航空会社は、JALとANAですが、天王洲に本社がある航空会社ですので、JALということが分かります。

JALとANAを比較すると、リーマンショック当時はJALのほうが国際線の路線網を今よりも多数保有していましたので、金融危機により海外旅客減少の影響が大きかったと言えます。JALが不採算路線を倒産するまで維持した理由について、簡単に見てみましょう。

(3)銀翼のイカロスと政治家

  1. 国策企業で航空行政と密接
  2. 政治家の地元と航空路線
  3. 政策投資銀行からの融資
銀翼のイカロスは、政治家との関係が注目されていますが、その理由は航空路線ですね。日本の航空行政は各県に空港を建設してきましたが、航空会社が地方空港で路線を開設しなければ空港は無意味ですね。国策企業としてJALがその役割を担っており、政治家が地元の陳情を受けたり路線開設の業績を宣伝しています。

銀翼のイカロスの帝国航空は、モデルが倒産危機のJALとなっていますので、当時の与党は民主党となります。政権交代直後の有力政治家について、引退した国会議員と合わせて、地元の選挙区を簡単に見てみましょう。

(3)民主党の有力政治家と地方

  • 鳩山由紀夫 北海道
  • 小沢一郎 岩手県
  • 前原誠司 京都府
  • 仙谷由人 京都府
  • 安倍首相 山口県
  • 麻生大臣 福岡県
  • 森喜朗 石川県
政権交代当時の民主党政治家を見ても、地方を地盤とする大物政治家が多いことが分かりますね。自民党の現在や過去の有力政治家を見ると、東京や大阪などの大都市以外から選出されている有力議員がいると分かりますね。

JALは業績が悪化していましたが、国営銀行の政策投資銀行が多額の融資を受けていることもあり、有力政治家のいる地域の路線をリストラすることができなかったようですね。JALは、国策企業として国の保護を期待していたようですので、自主的な経営再建ができなかったことも理由としてあります。

(4)半沢直樹と債権放棄

  1. 政策投資銀行やメガバンクが多額の融資
  2. 銀行の債権放棄問題
  3. 優先株が倒産すると無価値に
  4. 政策投資銀行は国営銀行で財務省の天下り先
半沢直樹は銀翼のイカロスで帝国航空を担当していますが、JAL再建のタスクフォースから70%の債権放棄を行うよう要請を受けています。

銀行の債権放棄は、金融庁によって利益の斡旋とならないように厳しく制限されており、担当の銀行員レベルで債権放棄を行うのか最終判断することはできません。銀翼のイカロスでも、帝国航空の債権放棄は取締役会の決議が行われ、頭取判断となる可能性が高いですね。

帝国航空がJALと同様であるとすれば、第1話で登場している優先株の取り扱いが問題となります。会社が倒産すれば優先株も紙くずになりますので、経営再建の一環として優先株を引き受ける場合、業績回復が見込めるのかは重要な判断になりますね。

(5)JAL再建と政策の優遇

  1. JALは倒産の直後に過去最高益
  2. 銀行の損失 5215億円の債権放棄
  3. 国民の損失 数千億円の法人税の優遇 繰越欠損金によるもの
  4. 株主の損失 銀行の損失 会社更生法による倒産で上場廃止
  5. OB年金の保護
  6. 京セラや大和証券など第三者割当増資による多額の利益
JALの取引先金融機関は、90%近い5215億円の債権放棄を、政治的な圧力で受け入れていますので、銀行の損失が大きいことが分かります。JALは多額の債権放棄とリストラにより、過去最高益を計上していますが、ANAよりも有利子負債の割合が減少しており、過剰な経営支援あるという指摘がでても当然ですね。

JALは債権放棄により多額の利益や法人税支払いが免除されていますが、OB年金の減額幅は当初案よりも縮小されていますので年金の優遇が分かりますね。銀翼のイカロスで、半沢直樹が活躍することで、JALの経営再建と違った結末なのか内容が楽しみですね。

東京中央銀行モデル半沢直樹と倒産危機を考えると、メガバンクのうち一つの銀行を描いた作品でないことが分かります。銀翼のイカロスで話のモデルとなる銀行は不明ですが、半沢直樹の活躍と結末が気になりますね。
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