Thursday, January 31, 2013

今日は節分。太陽の光は春の気分。でも,暴走する政治はもう十分。だから,憂鬱な自分。

 日曜日だということも忘れて,自動機械のように鷺沼の事務所に「出勤」。いつも通り抜けるフードコートにこどもがいっぱい。このとき,あっ,日曜日だ,と気づく。のんきなものだ。

 溝の口ではそれほどとも思わなかったのに,鷺沼の駅を降りたら,太陽の光りがいっぱい。その強さが違う。ただ,明るいだけではない。まぶしいのだ。しかも,光が暖かい。あっ,もう春だ,と実感する。そういえば,今日は2月3日。節分だった。のんきなものだ。

 社会との接点がどんどん少なくなってきて,社会一般の生活のリズムとはまったく無縁のところで生きている。いまでは,週一回の太極拳の稽古の日だけが唯一の社会との接点となっている。このときだけ,それぞれに別の世界で仕事をしている人と接することができる。しかも,一流の人ばかり。いまのわたしにとっては,まことに貴重な社会との接点である。

 あとは,研究会か講演か,なにか特別なことでもないかぎり,毎日,ここ鷺沼に出勤して,好き勝手なことをして,日々の退屈をしのいでいる。

 鷺沼の駅近くの高台から,いつものように東京都心のビル群を眺める。スカイツリーも東京タワーも六本木ヒルズも,みんなみえる。しかし,真冬の透明な空は,もう,そこにはない。雲ひとつない晴天なのに,ぼんやりと霞がかかっている。やはり,春だなぁ,とおもう。

 途中の植木屋さんの植栽も,日々,春めいているのがわかる。ヒイラギの黄色の花が枝いっぱいに開いて,ひときわ目立っている。少しはなれたところには,サザンカの花が満開。葉っぱよりも花房の方が多い。みごとである。その少しさきには,コブシの花がもうかなり大きくふくらんでいる。もちろん,サクラの花芽も赤く色づき,日々,大きくなっている。しばらく立ち止まって眺めやる。地形的にも,ちょうど日溜まりになっているので,植栽には好都合なのだろう。太陽の光が燦々とふり注ぎ,からだにも温もりが伝わってくる。ああ,もう,すっかり春の気分。

 事務所は,北向きに窓がある。だから,外気とはまったく無縁で,冬真っ盛り。久しぶりに窓を開け放って空気を入れ換える。少しは春の空気が入ってくる。これでは不満とばかりに扇風機を回して,部屋のなかの冷たい空気を追い出す。

 その間に,いつものように,お湯を沸かし,コーヒーを挽いて,好みの味に挑戦。毎日,味が違う。だから,あたりはずれがある。あたりの日は嬉しいが,はずれの日はなんとなく一日中,憂鬱な気分。でも,今日は,まあまあの味がでた。だいたい今日のようなカラッとした上天気の日は,なぜか,おいしいコーヒーになる。どうも,湿度の関係らしい。厳密にいえば気温も微妙に影響する。まあ,コーヒーとは長年の付き合いだが,いまだに,思うようにはならない。まるで,こころの内に秘めた恋人のように。

 コーヒーを飲みながら,やおら,新聞を開く。気合を入れないと,近頃は新聞を読むこともできない。まじめに読めば読むほどに憂鬱になってしまうからだ。ああ,もう,世も末だ,というニュースばかり。

 支持率が上がったというのでアベ君の暴走はますます勢いづく。自民党のなかにも「それは違うよ」という勢力がいるはずなのに,表にはでてこない。じっと耐えているのだろうか。この我慢,どこまでつづくのか。そのうち大きな爆発が起きそうな予感(これは,たぶん,わたしの単なる願望にすぎないのだろうが・・・)。

 スポーツ界の醜聞はあとを絶たず。追い打ちをかけるように,役人が,警察官が,校長先生が・・・という人たちが,こともあろうに「下半身」の醜聞。かと思えば父親がこどもを殴り殺した,とくる。最後のとどめは,アベ君。沖縄まででかけて,カネをやるから命と不安を売り渡せ,と迫る。なんという政治家か。政治家の第一の使命は,国民の命を守ることではなかったか。なのに,戦争をはじめるから我慢せよ,その代わりにカネをやる,と。それもこどもだましの「はしたガネ」でしかない。おまけに,オスプレイの飛行訓練を本土にも展開するという。

 おうそうかい,そうかい。ならば,いっそのこと「立川基地」を復活させてはどうだい。いまも,広い公園のままだから,いつでも転用できる。国会議事堂の上も,皇居の上も,ブンブン飛ばせばいい。ビルの谷間を隠密のように飛行訓練するには,東京都心ほどすぐれた環境はない。

 やぶれかぶれにこれだけほざいても,やはり,憂鬱な自分に変わりはない。

 ああ,こんなことを考えていては,仕事も手につかない。いっそのこと「カッパーク」(以前のブログに書いたとおり。写真付き。広くて明るい公園)にでも出かけて,大の字になって日光浴でもしてくるか。それとも,こどもたちの仲間に入れてもらって,フットサルでもしてくるか。

 たまにはいいではないか。
 のんきなものだ。
 でも,憂鬱な気分は変わらない。春だというのに。

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