Friday, November 30, 2012

スポーツ史学会第26回大会,無事に終了。いろいろと収穫の多い大会でした。

 12月1日(土)・2日(日)の二日間にわたるスポーツ史学会第26回大会を無事に終えて,帰宅しました。11月30日(金)の神戸市外大での講演会もありましたので,三日ぶりの帰宅でした。三日間ともに,とても収穫の多い時間をすごすことができました。ありがたいことです。

 わけても,シンポジウムが印象に残りました。井野瀬久美恵先生の基調講演「スポーツにおける英国のミッションは終わったか」には大いに啓発されました。そして,それにコメンテーターとして発言してくださった橋本一径先生のお話も鮮烈なものでした。このお二人の先生に大いに刺激されるところがあり,わたしもコメンテーターのひとりとして元気よく発言させていただきました。このシンポジウムについては,また,機会を改めてご報告をしたいと思います。

 シンポジウムのあとの懇親会では,あらかじめメールでコンタクトのあった久保原信司先生とお会いすることができました。わたしの本を読んで,スポーツに対する見方・考え方に共鳴するものがあった,とメールにありましたので,とても楽しみにしていました。お会いしてみたら,とても魅力的な方でした。椅子に腰をおろして,じっくりとお話を聞かせていただきました。ブラジルのカポエイラの道場を開いて,指導するかたわら,得意のポルトガル語を複数の大学で教えていらっしゃる,なかなかのナイス・ガイでした。久保原先生の書かれた『Vamos Cantar Camara’──カポエイラ音楽の手引き』という本とカポエイラのDVD(久保原先生による日本語字幕つき)をいただいてしまいました。これからじっくりと拝見させていただこうと楽しみです。これらのことについても,のちほど,ご報告したいと思います。

 研究発表のなかにも,みるべきものが何点かありました。やはり,こつこつと研究を積み上げてきた人の発表は聞いていて快感です。そうではない付け焼き刃的な発表は,いかに上手に糊塗しようとしても,その弱点がまるみえになってしまいますので,聞いていて不快です。初デビューの人も何人かいて(大学院生),こちらはとても新鮮でした。この人たちがこれからどのように伸びていくのかも,大いなる楽しみの一つです。

 総会では,役員の改選結果の発表がありました。藤井英嘉会長が4年の任期を終えて,あらたに高橋幸一新会長にバトン・タッチされることになりました。理事も4人が任期を終えて,新しい理事4人が加わることになりました。任期満了となった役員のかたがたには,こころからお礼を申しあげます。また,新しく役員になられた方には大いに頑張っていただきたいと思います。そして,新体制のもとでスポーツ史学会がまたひとつ大きく飛躍してくれることを祈っています。

 ちょっぴり寂しいなぁと思ったことは,わたしより年配の会員はお二人しかいらっしゃらないということです。長年の顔なじみの方が減っていくのは寂しいものです。でも,このお二人の方はとてもお元気ですので,当分は,毎年お会いできるものと楽しみです。

 いろいろとご報告したいことがたくさんあるのですが,とりあえず,今日のところはこれまでとしておきます。ではまた。

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